妊娠6週目 心拍確認で先生は言いました「これ心臓ね」 「2mmやね」
こんにちわ、百茶パパです。
長い期間不妊治療をしてきて、やっとの思いで妊娠した時、最初の関門と言えるのが心拍確認ですよね。
今思うと我が子に初めて会う出産の日から遡り、長い長い妊娠期間中で最も鮮明に記憶に残っているのが、この心拍確認の日でした。
今日はそんなお話です。
2022年2月 妊娠6週4日目、運命の日
不妊治療をしていると、タイミング法にせよ人工授精にせよ、だいたい妊娠5週頃には妊娠判定がなされます。
我が家では2019年10月より不妊治療を開始し、タイミング法➡人工授精➡体外受精と妊活の階段を夫婦二人三脚で駆け上り、2022年1月に初回の顕微授精で妊娠判定を頂きました。
喜んだのもつかぬ間、次なる関門が2週間後に訪れます。
そう! 心拍確認
確認された胎嚢が大きくなり、その袋の中に胎芽が確認できたころに、エコーで心拍が確認できます。
不妊治療をしていると、この成長過程に過剰なほど敏感になります。
6週目までに胎芽が確認できないとダメだとか、胎嚢が大きくなっていないとダメだ、みたいな情報ばかりネットで調べてしまいます。
そして2022年2月某日 心拍確認の日 寒い冬の日の夜
口には出さないけれど、
「今日は運命の日」
という夫婦2人の共通ワードを胸にしまい病院に行きました。
診察室に入ると先生はいつも通り淡々と、(といっても僕は仕事と重なることが多く妻の診察にはほとんど同行できていませんでしたが)診察を進めました。
診察室の隣にある内診台のある部屋?に妻は連れていかれ、私は診察室で待機
先生と妻の声だけが隣の部屋から聞こえてくる。
そんな状況でした。
聴覚だけのフィードバック、目で見れないその状況が、場の緊張感をより際立たせていたように思います。
静寂な空間でゴソゴソと小さな音だけが聞こえる。
経腟エコーでの確認。
時間にして30秒程度だったと思われますが、すごく長く感じる。
心臓の高鳴りが最高潮に達したそのとき、
静寂を破る先生のひとこと
「はい、これ心臓ね」
1秒くらい間があいて妻が興奮気味に「心臓動いてます?ほんとですか?」のような感じのことを聞き返していました。
僕は僕で呑んでいた息をすべて吐き出し、天を見上げ安堵したのを覚えています。
人間、本当に安心すると声が出ないものですね。
でも心の中ではとにかくうれしくて、
「よかった! 本当に良かった!」と連呼していました。
とにかくこの心拍確認という、妊娠初期の一大イベントは、妊娠を希望する夫婦にとって第一関門であり、これを突破するといっきに妊娠継続に希望を持てるものでした。
なぜなら、心拍が確認されたら9割くらいは妊娠継続できるという情報をネットで検索しまくっていたからです。
それだけこの妊娠初期の胎嚢確認から心拍確認までの2週間は、平常心を保ちながら日常生活を送るには長すぎたのです。
何か希望の持てる情報を見つけて安心したい、だから暇があれば検索する、不安になればまた検索する。そんな繰り返しだったと思います。
そんな辛くもどかしい2週間から解放された瞬間でした。
そして診察室へ戻ってきた先生と安堵の表情の妻。
あまり笑わない先生もこの時はすこし笑顔でした。
ネット検索で妊娠週数と胎芽の大きさの目安を調べていた僕はとっさに先生に我が子の大きさを確認しました。
すると
「2mmやね」と一言。
「えっ、2mm… 小さっ」と思いましたが、先生は特に大きさなんて気にせず、とりあえずこの時期は心臓動いてたらええねんというような感じでした。(実際には言ってませんよ(;^_^ 雰囲気です)
今思えばネットで調べすぎるのも良くないですね。
結果をいちいち悪い方に考えるきっかけにもなってしまいます。
そんなこんなで、
「これ心臓ね」 「2mmやね」が一生忘れられないワードになった日でした。