胎動の始まりと「ぽんぽこしてる?」が口癖となった妊娠中期
胎動、今までそんな言葉とは無縁に生きてきました。
きっと誰しもがそうでしょう。
妊娠中期に入り、5カ月を超えたあたりから急にその言葉が心の奥底でこだまするようになっていました。
「もうそろそろか?いや、まだ早いか。」と
胎動は早い人で妊娠16週くらいから、一般的には20週前後から感じられるようになるそうです。
脳の思考回路がこれほど「胎動」という言葉に支配される日々は、後にも先にもこの時くらいでしょう。
今日はそんなお話です。
妊娠20週、ついに胎動始まる
いわゆる安定期に入り、妊娠初期に迎える壁超えの恐怖から少し解放されたころ、僕たち夫婦は胎動を感じ取れないことにドギマギしていました。
ネットでの他人との比較癖のついていた僕たち夫婦。
当然「胎動 いつから?」なんてキーワードは調査済みです。
もう感じ始めてもいい20週手前になっても、まったくわからなかったため我が子がきちんと成長しているのか不安になっていたのです。
妊娠初期をすぎると、妊婦検診が1か月に1回になるので、おなかの中の赤ちゃんが生きているのか確かめる術がないのです。
「生きてるよ!トントン!」 「心配すんなって!トントン!」
胎動は親を安心させる合図です。
おへその下あたりに夫婦で手をあてて、意識をその1点に集中させる。
わからない。
今から思えばですが、きっと最初から手のひらで感じ取るのは無理だったんでしょう。
そんな分かりやすいものではなく、腸がなんか動いた感じ、下腹部が少し突っ張る、そんなものなのかもしれません。
なにぶん、妻は初産婦で僕も妊婦の夫がはじめてなもんで、
胎動初心者にはそれを感じ取るのは難しいものなのです。
世の初産婦さん、ご安心を!大丈夫です。
胎動を感じ取れない日々を過ごしていた矢先、
妻の中で「気のせいか?」レベルで「トントン..」と小さく叩く何かを感じとれたのです。
すぐにもう一度、意識を集中してみるけど、続かない。
でも忘れたころに、また「トントン」と小さく叩くなにか。
僕は感じ取れないけど、確かに中から叩くその小さな合図。
妊娠20週前半、胎動の始まりでした。
胎動始まったら始まったで頻度ばっかり意識してしまう
胎動という感覚をつかめた妻は、今までわからなかったのが嘘のように毎日わかるようになりました。
妊娠22週を超えたころにはついに、僕もその小さな「トントン」を手のひらで感じ取れるようになりました。
妊娠を自分の身体で体験できない男性にとって、この胎動を自分の手で感じるというのは、自分に子供ができたという初めての実感だったように思います。
僕たちはその小さな「トントン」に「ぽんぽこ」という名称をつけました。
それからというもの「ぽんぽこしてる?」が口癖になるくらい胎動を気にする毎日が始まりました。
妊娠後期までくると赤ちゃんが大きくなり、その力強い胎動を数分おきに感じ取れるようになります。
しかし、まだ赤ちゃんが小さい妊娠中期では胎動を感じ取れなかったり、胎動があっても母親が気づかないことがあるのです。
そのため、胎動を感じ取ってから次に感じ取るまでの時間が長くなってしまうことが多く、不安になってしまうことが多いのもこの時期でした。
胎動の感じ方~「トントン」から「ムニムニドンドン」へ~
妊娠26週を超えあたりから明らかにおなかが大きくなった妻。
それもそのはず、おなかの赤ちゃんはついに1kgを超える大きさになっていたのです。
その結果、胎動が以前より強くなりお腹に意識を集中しなくても、胎動を感じ取れるようになりました。
「トントン」だった我が子からの問いかけが、ある時は「ムニムニ~」と回転しながらこすりつけるように。
ある時は「ドンドン!」と感情的に床を叩くように。
バラエティーに富んだ動きをするようになりました。といっても、あくまで妻の所感ですけどね。僕は感じ取れないので(笑)
胎動を感じ取れなくても元気に動いてる
ここまで胎動について書いてきましたが、後にも先にも胎動について書く機会はもうないと思います。
結局、この記事では何が言いたかったんだろう。見切り発車で書いてしまった。
でもたぶん、
今だから言えることかもしれませんが、
胎動を気にしてしまう世のお母さん、お父さん、特に長らく不妊治療に苦しんだ末に妊娠された方、
きっと胎動の有無に過敏に反応してしまう日々がくると思います。
小さな命を大切にしているからこそそれは仕方ないことだと思います。
胎動が感じ取れないことが一大事につながることもあるので、胎動カウントをすることも大切ではあります。
でも、そうやって悩んでる瞬間、心配になってドギマギしている瞬間もおなかの赤ちゃんは元気に動き回っています。
胎動を感じ取れなくても、親の心配をよそに元気に動いています。
結局そう信じるしかないのかなと、
今になっては思うのです。
おわり